fikadags

花の金曜日

コメントする

最近僕の回りのスウェーデン人に流行らせた言葉の一つです。

そんな花の金曜日、略して「花金」にナタと2人で映画を見てきました。

「Stockholms Internationella Filmfestival」と題された映画のフェスティバル。
公園に大きなスクリーンが設営されて、夏の夜に皆で映画を見ましょう的なイベントです。
5日連続で違う映画を上映しているとのこと。

映画は20時半からの上映予定なのですが、いい場所を取ろうと18時過ぎに行ったのにもかかわらず既にかなりの人が場所取りをしていました。

彼らは本当に用意周到です。
敷物の他に、枕やブランケット、さらにはバーベキューを始める団体もあり(笑)
ワインやピザ、ポップコーンを囲んでワイワイガヤガヤ。
映画が始まるのを今か今かと待っていました。
会場ではスポンサーから無料のドリンクとポップコーン配布されました。
黄色の服を来たスタッフがそれらを配り始めると、目の色を変えて、それこそ芝生の上を素足でダッシュで取りに行く人がめちゃくちゃいましたね(笑)

その光景を見た僕はやれやれって思ってましたが、ダッシュで駆け抜ける僕の姿を見ていたナタが一番やれやれって思ってたかもしれません。
ポップコーンとドリンクには数に限りがあるとは思うのですがスタッフは延々配り続けていました。
一人で4つとか5つを抱えて持って帰って来る人もいたりで、かなりのワイルドさに脱帽です。

さて、映画が始まる前には、スウェーデンで一番有名な音楽大学(名前忘れました)の学生たちが映画のメインテーマを演奏していて会場の空気は最高潮でした。
彼らは広い会場を何度か移動し、多くのお客さんに披露していました。

体育座りをする彼らの気持ちが本当によく分かりました。
それぐらい、オーケストラの演奏が素晴らしくて思わず聞き入ってしまいましたね。

そして、空が暗くなり始め、スクリーンに映画が上映され始めました。

ここまで何の映画か書いてませんでしたが、今日僕達は「ジョーズ」を見に来ました。
皆さんご存知の通りめちゃくちゃ有名な映画なのですが、僕はこの映画を見たことが無かったのでかなり楽しみでした。
もちろん、先程オーケストラ達が演奏をしたいたのは有名なあの曲です。

「デーデン。デーデン。デデデデデ。」

いや、違うか。

「ドードン。ドードン。ドドドドド。」

あー、これも違うか。
活字にするには難しいですが、皆さんも一度は耳にしたことはあるでしょう。

映画の音声は英語、字幕はスウェーデン語なのですが全く問題ありません。
屋外ライブイベントのような本当に大きな音、ドでかいスクリーン、片手にポップコーン。
これさえあれば完璧です。
それに、スウェーデン語の単語を拾っていけば何となーく意味が分かったりしますからね。

そして奴の姿が現れた時、会場からは拍手が沸き起こりました。

ですが、そのシーンよりもブロッディ署長(映画内の警察署長)が船の上でただ一人、大きな口を開けた鮫を見た時の台詞が流れた時、会場は拍手喝采の大盛り上がり。

「You’re gonna need a bigger boat(もっと大きい船が必要だ。)」

なぜ会場にいる人達がこんなにも興奮しているのか分かりませんでしたが、何でもこの台詞がアメリカで慣用句になっている程有名なモノらしいです。
想像もしなかった大事件に遭遇する時に使う言葉らしいのですが、そんなことは全く知らない僕もつられて拍手しておきました(笑)


いやー、鮫は本当におっかないですね。
船長が食べられてしまう時の描写なんて結構生々しくて、さらに大画面のスクリーンで見てるもんだから迫力満点でしたね。

そして、監督のスピルバーグさんは映画ジョーズを1975年に製作したらしいのですが、27歳の時に撮ったみたいです。本当にびっくり。
今度は是非とも日本語字幕でも見ておきたいところ。

このイベントは日曜日まで開催されていて、最終日は「ロード・オブ・ザ・リング」が上映されます。
かなり行きたいけど天気予報が雨っぽいー。

皆さん、この季節、海で泳ぐ時は本当に気をつけてください。

コメントを残す